2024/06/18
雨。
朝から雨。
いつもなら外気浴するところだが、こんな日は屋内に椅子の多い施設を記憶の棚から引っ張り出す。
うん、ガタが来ている、すぐ開かない。
近くで屋内に椅子が多い場所が思い当たらない。
でも、椅子の数は多くなくても、いつも比較的空いてるところを思い出した。
産湯であるコロナの湯安城店だ。
この場合の産湯はサウナ用語で言うところの産湯。
つまり、サウナデビューした施設という意味であり、決して生まれたての時に浸かるアレではない。
実を言うと小学生の頃、親父について行ったサンヘルスでサウナに一緒に入ったことはある。
が、あれは自分の意思ではなく親父に連れられて入ったからノーカウント。
先っちょしか入れてないから、まだ童●ってことだよね?
ちょうどソレと一緒。
自分の意思で、そして自分の金でサウナに入った初めての施設がコロナの湯安城店なので、自分の中ではここをサウナ産湯としている。
サウナデビューした時の感動の話はまた書くとして。
実は値上がりしてから足が遠のいていた。
が、朝早くからやってるし、経験からいくと内湯のイスで休憩できる可能性が高いので、久しぶりに。
8:00頃𝙸𝙽!!
100円(リターン式)の下駄箱に靴を入れて受け付けをする。
値上がりする前の入浴料(平日)は900円だったので、ちょうど千円札1枚あれば、なんか心のどこかがスッキリする感じだった。
どこかは知らんけど。
でも現在の入浴料(平日)は950円。
下駄箱の100円と併せても、なんかこう、バチってならない。
なんかこうちっちゃな穴が空いたような、五十円玉くらいの。
100円は戻ってくるからいいじゃないか、とかそんな問題ではない。
このモヤモヤを何かに例えたいけど、うまい例が思いつかない。
それも相まって余計にモヤモヤするし、そんな自分の頭の回転の鈍さと国会に卍固めをしたくなる。
よくよく考えたら、もともとどこがスッキリしてるか分からなかった程度の事なので、そういうもんだと受け入れてしまえばそれまで。
そんなもんサ室で汗と共に流れてしまえばいい。
言うなればサウナの前菜みたいなもん、いやもはや前戯だ。
焦らせば焦らすほどイク時の爆発力があるはずなので、このモヤモヤもきっと前戯としてのちのち効いてくるはず。
なんなら前戯が本戯みたいなことを加藤鷹が言ってたような、言ってないような。
受け付けを済ませると、館内会計用のキーバンドを渡される。
下駄箱の鍵はそのまま自分で持っているので鍵だらけ、2つの鍵を持った状態で脱衣所へ。
そして脱衣所の鍵を合わせたら3つになる。
いつも思うんだ。
3つ多くね?
とうぞくのかぎ、まほうのかぎ、さいごのかぎ、じゃないんだってば。
なんなら、ドラクエ3よろしく「さいごのかぎ」だけ持ってれば全部開けれたらいいのに。
例のごとく関係者がこれを読んでたのならば、めんどくさいやつだなとクレーマー認定されかねないので、ここまでにしておこう。
それに僕はそもそもコロナの湯が好きだ。
産湯ってそういうもんだ、無条件に好き。
前置きが長くなったが、いざメインイベント。
サウナのある浴場へ。
ここは何度も通い慣れてるので、ストレートで洗い場へ向かう。
ここの洗い場のシャワーは1度蛇口を押すと、規定時間お湯(または水)が出てくるタイプなのだが、なんせ当たり外れが多い。
いや、言い変えよう。
時間の差が激しい。(個人の感想)
ちょっと短いなってこともよくあれば、
あれ?これ止まる?壊れちゃった?もうちょっと様子みて止まらなかったら従業員に報告しなきゃいかんかもしれんな、んー…止まらんなこれ、従業員さん呼ばなきゃ、あ、止まった。みたいなこともよくある。
ちょうど間のちょうどいいところで終わる感のシャワーに当たると、なんか知らんけど、やった!ってなる。
一昔前の指紋認証タイプのスマホで、いつもなかなか反応しないのに、たまに1発で通るとなんか嬉しくなるあの感じに似ている。
そんなことはさておき、洗い場にて身体を洗って今回は湯通しせずに直サ。
ここのサ室は銭湯系サウナのご多分に漏れず、テレビが設置してある。
僕がサウナデビューした頃は普通にテレビ放送をしていたのだが、ちょっと前くらいからメディテーションタイムと言って、ひたすら焚き火などの映像を流すようになった。
発せられる音も、その焚き火が燃えてる 微かなフォッ…フォフォッフォとか、パキン…パチパチパキン…みたいな音のみ。
これが僕には合うみたいで、なんかいいなぁなんて思いながら、何を見るでもなくひたすら火が揺らめく様子を見て時間を過ごすことができる。
今回もそれを楽しみにサ室へ入る。
テレビの映像はあいかわらずメディテーションタイムのそれだ。
部屋内をぐるりと見回し、最上段の良さげな位置を陣取って座る。
そして映像に目をやる。
と、そこで少しの違和感。
パキッ フォフォッフォ…
音は聞こえる、焚き火の音。
でも何か思ってたんと違う。
そう、BGMが流れているのだ。
繰り返してるようで二度とおなじ燃え方をしない焚き火の映像を見ながら、その音を静かに聞いて、落ち着き集中し、かつ癒されながらサ室時間を過ごすのを楽しみにしていたのだが。
まあでも、これはこれで悪くない、か。
と思った、その 瞬間。
今度はケンシロウに秘孔を突かれた時のザコモヒカンのように、ピキーンと既知感が頭を通過する。
このBGM…
サ道だ。
そう、サウナー全員が見たとされるあのドラマ、サ道のBGMが流れている。
アレを見ずしてサウナーを名乗ることは、もはや無免許でフグを捌くのと同義だ。
作曲家とくさしけんごのあの曲。
ティン… ティン… ティン…♪
みたいな落ち着いた音楽。
僕クラスでも、あの独特で落ち着き癒される音楽を言語化するのは至難の業。
あのBGMがまさかサ室内で聞けるとは。
なんか嬉しくなり、口元が緩む。
ケンミンショーとかで自分の隣町が取り上げられてた時に似ている嬉しさ。
ほら、あの店!ほらあの通りにあるじゃん!!って、ちょっと興奮気味になるようなアレ。
サ室においてあの曲は落ち着き、癒され、集中できる音楽であるはずなのに、知ってるあの曲が流れてるという興奮の方が若干上回ってしまっている。
しかも、1曲ではなくサ道ドラマ内で使われてたあの曲たちが順番に流れてくるではないか。
もう興奮WINNER。
落ち着くとか集中するとか癒されるとかじゃなくて、「知ってるあの曲が流れてる」興奮が勝っちゃった。
2セット目も3セット目も。
サ道内で使われてたいたBGMが順番に流れてくる。
サ道の名シーンが蘇る。
あれ?僕の前に座ってるこのおじさん、もしかして偶然さんじゃ…?
いや当然当然~そんなワケない。
これはこれでいいかもしれないが、誰かがこのサ室で静かに落ち着き集中できるようにと考えてくれた演出で、喜んでしまい興奮の方が勝ってしまってなんか逆に申し訳ない。
そんな気持ちで外気浴をしながら梅雨入り前の青空を眺めるのだった。